浴槽水検査・レジオネラ属菌検査

レジオネラ検査で
安全な水環境を
厚生労働省の指針や各自治体条例に基づき、浴槽水・原水・上り用水、冷却塔水のレジオネラ属菌と関連項目を適切な方法で実施。登録検査機関として郵送キット/現地採水に対応し、行政書式に合わせた結果報告書を提供。基準超過時は再検査と対策提案まで支援します。
検査について
公衆浴場や介護施設、ホテルなどの宿泊施設、さらには一般家庭の循環式浴槽では、レジオネラ属菌などの細菌検査が非常に重要です。レジオネラ属菌は高温多湿の環境で繁殖しやすく、肺炎や重篤な感染症の原因となることから、定期的な水質検査・衛生管理が求められます。
また、ビル・オフィスビル・商業施設などの空調設備に設置されている冷却塔もレジオネラ属菌が繁殖しやすい場所の一つです。冷却塔から発生する飛沫を吸い込むことで人が感染する事例も多く報告されており、定期的な検査・水質管理は法令遵守と安全対策の両面で欠かせません。
年間を通じて数多くの浴槽水・冷却塔水の検査実績を有しており、豊富なノウハウと信頼性の高い分析技術で、お客様の施設の衛生管理をサポートいたします。
また、ボイラーのばい煙測定や飲用泉の水質検査など、関連設備を含めた総合的な環境検査サービスも提供可能です。お気軽にご相談ください。
レジオネラ属菌とは
公衆浴場や一般家庭の循環式浴槽等において、レジオネラ属菌による感染症は感染すれば死に至ることもあるため、指針に従った検査が必要です。
大切なのはレジオネラ菌(Legionella)の恐ろしさを知ること。弊社担当が書いたレジオネラ解説記事も是非ご覧ください。
対象施設
- 公衆浴場・温泉・スーパー銭湯
- 介護施設・病院・福祉施設
- ホテル・旅館・スポーツクラブ
- 特定建築物の冷却塔・給水設備

関連指針・基準値について
浴槽水の水質基準は、厚生労働省が出している『公衆浴場における水質基準等に関する指針』や『旅館業における衛生等管理要領』のほか、自治体が条例によって基準値を定めている場合があります。
- 公衆浴場における水質基準等に関する指針
- 公衆浴場における衛生等管理要領
- 旅館業における衛生等管理要領
- 第4版レジオネラ症防止指針
検査項目と基準値(一例)
原水・原湯・上がり湯用・上がり用水の基準
| 項目 | 基準値* | 検査頻度 | 補足説明 |
|---|---|---|---|
| 色度 | 5度以下 | 年1回以上 | 色の濃さの数値 |
| 濁度 | 2度以下 | 年1回以上 | 水の透明度を示す指標 |
| pH | 5.8~8.6 | 年1回以上 | 酸性・アルカリ性の度合い |
| 有機物(全有機炭素(TOC)の量) 又は、 過マンガン酸カリウム消費量 | 3mg/L以下 25mg/L以下 | 年1回以上 | 有機物量の定量指標 |
| 大腸菌群 | 50ml中検出されないこと | 年1回以上 | 衛生指標菌 |
| レジオネラ属菌 | 不検出(10 CFU/100 mL未満) | 年1回以上 | 呼吸器感染症原因菌 |
検査結果は、検査の日から3年間保管すること。
※「原湯」とは、浴槽の湯を再利用せずに浴槽に直接注入される温水をいう。
※「原水」とは、原湯の原料に用いる水及び浴槽の水の温度を調整する目的で、浴槽の水を
再利用せずに浴槽に直接注入される水をいう。
※「上り用湯」とは、洗い場及びシャワーに備え付けられた湯栓から供給される温水をいう。
※「上り用水」とは、洗い場及びシャワーに備え付けられた水栓から供給される水をいう。
厚生労働省「公衆浴場における水質基準等に関する指針」
TOC(Total Organic Carbon):水中の有機物を炭素量で評価する方法。BOD等より迅速に測定可能。
浴槽水
| 項目 | 基準値 |
|---|---|
| 濁度 | 5度以下 |
| 有機物(全有機炭素(TOC)の量) 又は、 過マンガン酸カリウム消費量 | 8mg/L以下 10mg/L以下 |
| 大腸菌群 | 1個/ml以下 |
| レジオネラ属菌 | 不検出(10CFU/100ml未満) |
※自治体により別途条例が定められている場合があります。『公衆浴場における水質基準等に関する指針』より
検査頻度の目安
- 浴槽水・循環水:年1回以上(自治体により頻度規定あり)
- 冷却塔水(クーリングタワー):年1回以上、レジオネラ属菌の定期検査
- 基準超過時は、改善後の再検査を速やかに実施
検査項目について
| 項目名 | 4項目 (浴槽水の検査) |
6項目 (源泉・原水・上り湯の検査) |
レジオネラのみ (冷却塔や一般家庭などレジオネラの汚染を確認したい場合など) |
|---|---|---|---|
| 色度 | ◯ | ||
| 濁度 | ◯ | ◯ | |
| pH | ◯ | ||
| 有機物(全有機炭素(TOC)の量)又は、過マンガン酸カリウム消費量 | ◯ | ◯ | |
| 大腸菌 / 大腸菌群 | ◯ | ◯ | |
| レジオネラ属菌 | ◯ | ◯ | ◯ |
当社の強み
- 厚生労働省登録検査機関:法令準拠の試験方法で正確な結果を保証。
- 全国対応のサンプリング体制:郵送キットと現地採水の両方に対応。
- ワンストップサービス:飲料水検査・プール水検査・排水検査まで一括で手配可能。
- 結果報告書を最短9営業日で提出(レジオネラ属菌は前培養7日間を含む)。
よくあるご質問
- Q. 冷却塔水だけ検査できますか?
A. 可能です。レジオネラ属菌単項目(冷却塔・循環水向け)プランをご用意しています。
- Q. 行政提出用の書式は対応していますか?
A. 各自治体書式に合わせて作成いたします。過去実績も豊富なのでご安心ください。
Q. 基準値を超えた場合の対応は?A. 直ちに浴槽の使用中止・系統の洗浄消毒・ろ過器のバックウォッシュ等を実施し、改善後に再検査を行います。必要に応じて原因調査と対策をご提案します。
