Service
異物検査

異物混入の
科学的原因究明
食品・医薬品・化粧品・工業製品で生じた異物を、顕微鏡観察・培養、燃焼試験、FT-IR(必要に応じSEM-EDS)で多角的に同定。ヒアリングから前処理・分析・照合、報告まで一連で対応し、品質クレーム対応や再発防止に活用できる報告書を提供します。
検査方法
微生物検査(顕微鏡観察・培養)
異物が生物由来、特にカビ、細菌、酵母などの微生物である場合に適用されます。
- 目的と手法: 異物から採取した検体を標準的な培地で培養し、微生物を増殖させます。増殖したコロニー(集落)や細胞の形態を顕微鏡下で観察し、既知の菌種や汚染源と照合します。
- 基準となる手法: 食品衛生検査指針や公衆衛生分野で確立された標準的な微生物学的手法に準拠し、異物の生物学的特性を正確に確認します。
燃焼試験
異物の初期的な物理化学的分類を行うために実施される、重要な前処理・スクリーニング検査です。
- 目的と手法: 異物を加熱し、燃焼時の臭いや溶融、炭化の挙動を観察することで、その異物が有機物(プラスチック、繊維など)か無機物(金属、ガラスなど)か、また、どのような材質群に属するかを迅速に判別します。
- 基準となる手法: 主にJIS(日本産業規格)などに規定される定性分析の予備試験に基づき、後の精密分析への効率的な移行を可能にします。
フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)による成分定性分析
異物の分子構造(化学的な組成)を特定するための、最も強力かつ標準的な分析手法の一つです。
- 目的と手法: 異物に赤外線を照射し、物質特有の光の吸収パターン(スペクトル)を検出・解析します。このスペクトルを、数万種類の物質のスペクトルが登録された標準データベースと照合することで、ポリマー、合成繊維、塗料、樹脂などの具体的な化学物質を非破壊で特定します。
- 基準となる手法: ISOやASTMなどの国際規格および国内の公的分析法で広く採用されている高精度な分析技術であり、得られた結果は客観的なエビデンスとなります。

調査の流れ
- お問い合わせ・ヒアリング(異物の状況・発生条件の確認)
- 試料受領・外観観察・前処理
- 分析(顕微鏡観察・FT-IR・SEM-EDS 等)
- 照合・起源推定・再発防止の考察
- 報告書提出・ご説明
当社の特長
- 食品・医薬品・化粧品など幅広い業界での調査実績
- 異物の性状・材質・発生源を多角的に分析
- 顧客対応・品質保証にそのまま使える報告書をご提供
- 緊急対応・クレーム対応・継続モニタリングにも柔軟に対応
よくあるご質問
- Q. 異物がとても小さくても調査できますか?
A. はい。微小サンプルでも顕微鏡・FTIR・SEMなどの機器分析で材質や特徴を把握できます。
- Q. 再発防止のアドバイスももらえますか?
A. はい。分析結果を踏まえ、工程改善や設備点検などの具体的な対策案もご提案します。
品質と信頼を守る科学的アプローチ
異物混入は、企業の信頼やブランド価値を大きく左右します。
環境未来株式会社では、豊富な分析経験と最新の分析技術を活かし、迅速かつ的確な原因究明と再発防止支援を行います。