Service

温泉成分分析

主なサービス内容

湧出する水を温泉法に定義される温泉として台帳に登録するには、温泉成分分析機関で温泉であるか分析し、分析書の発行を受ける必要があります。また、温泉を公共の浴用として利用する場合や、温泉井戸に動力を設置する場合にも分析書が必要になります。

当社は、温泉法第15条第1項の規定に基づき登録された温泉成分分析機関です。現地にお伺いし、源泉を確認後、温度、湧出量および変化しやすい成分等を測定した上で採水、試料を持ち帰り分析室にて分析、測定を行い、温泉分析書として発行しております。

分析・試験内容

  • 鉱泉分析試験法に基づく温泉成分分析および飲用泉試験
  • 「安心、安全、正直な信州の温泉」表示認定制度の申請に必要な分析

分析項目の例

  • 温度・pH・蒸発残留物
  • 陽イオン(Na⁺、Ca²⁺、Mg²⁺、K⁺ など)
  • 陰イオン(Cl⁻、SO₄²⁻、HCO₃⁻ など)
  • 遊離成分(H₂SiO₃、HBO₂ など)
  • 溶存ガス成分(CO₂、H₂S 等)

※泉質の分類・効能に関わる項目は温泉法に準拠した基準で評価されます。

分析・試験内容

  • 鉱泉分析試験法に基づく温泉成分分析および飲用泉試験
  • 安心、安全、正直な信州の温泉」表示認定制度の申請に必要な分析

鉱泉の定義(常水と区別する限界値)

  • 温度(源泉から採取されるときの温度)摂氏25度以上
  • 物質(下記に掲げるもののうち、いずれかひとつをを含有していること)
判定項目基準
溶存物質(ガス性を除く)総量1,000 mg/kg以上
遊離二酸化炭素(CO2250 mg/kg以上
リチウムイオン(Li+1 mg/kg以上
ストロンチウムイオン(Sr2+10 mg/kg以上
バリウムイオン(Ba2+5 mg/kg以上
総鉄イオン(Fe2++Fe3+10 mg/kg以上
マンガン(II)イオン(Mn2+10 mg/kg以上
水素イオン(H+1 mg/kg以上
臭化物イオン(Br5 mg/kg以上
ヨウ化物イオン(I1 mg/kg以上
フッ化物イオン(F2 mg/kg以上
ヒ酸水素イオン(HAsO42−1.3 mg/kg以上
メタ亜ヒ酸(HAsO21 mg/kg以上
総硫黄(S)(HS+S2O32−+H2Sに対応)1 mg/kg以上
メタホウ酸(HBO25 mg/kg以上
メタケイ酸(H2SiO350 mg/kg以上
重炭酸ナトリウム(NaHCO3340 mg/kg以上
ラドン(Rn)20×10−10 Ci/kg(= 74 Bq/kg)以上
ラジウム塩(Raとして)1×10−8 g/kg以上

療養泉の定義

  • 温度(源泉から採取されるときの温度)摂氏25度以上
  • 物質(下記に掲げるもののうち、いずれかひとつをを含有していること)

療養泉の定義 物質名 含有量(1kg中) 溶存物質(ガス性のものを除く。) 総量1,000mg以上 遊離二酸化炭素(CO2) 1,000mg以上 銅イオン(Cu2+) 1mg以上 総鉄イオン(Fe2++Fe3+) 20mg以上 アルミニウムイオン(Al3+) 100mg以上 水素イオン(H+) 1mg以上 総硫黄(S)〔HS+S203+H2Sに対応するもの〕 2mg以上 ラドン(Rn) 30×10-10Ci=111Bq以上
(8.25マッヘ単位以上)

当社の特長

  • 温泉法対応の成分分析と泉質判定に一括対応
  • 温泉分析書の作成・申請フォーマット対応
  • 全国対応・遠方からのサンプル受領可
  • 専門スタッフによる判定根拠の説明・技術相談にも対応

ご依頼の流れ

  1. お問い合わせ(電話・メール・フォーム)
  2. サンプル採水または現地採水のご相談
  3. 分析(温泉法準拠)
  4. 泉質分類・療養泉適合の判定
  5. 分析書・報告書の納品(PDF/紙)

よくあるご質問

Q. 泉質の効能に関するアドバイスも受けられますか?

A. はい。温泉法の分類基準に基づき、該当する泉質や効能の整理・解説が可能です。

観光資源としての温泉を科学的に支援

温泉は、地域の魅力を高める貴重な資源です。
環境未来株式会社では、正確かつ法令に準拠した温泉水成分分析により、施設運営や申請業務を力強く支援いたします。
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